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セキララブログ

腐女子の赤裸々な雑記。イラスト描いたり萌えたり落ち込んでみたりと色々やってます。ブログを通じていろんな人と交流したいなあ。古い記事でも一言コメントしてもらえるとうれしいです。

ヘルマン・ヘッセ『荒野のおおかみ』

2007/12/10 00:02 [Mon]

あとでちゃんとレビューしようと思ったってどうせしないし、どうせいい文なんて書けないんだからいっそのこと今すぐにヤッチャイナYO!
ガンガンいこうぜ!
というわけで『荒野のおおかみ』です。もういいよレビューなんて呼ばなくて読書メモで。

荒野のおおかみ (新潮文庫)

この一冊は体質に合わず読むのに難航した。
ヘッセの文は油絵のように何度も何度も形容詞を重ねて一つの文を作るから読みにくい。
それはよしにしても先に進まない進まない。
主人公がず~っと迷っていて、孤独な狼の世界と俗な生活との間を行ったりきたりで読んでるほうが精神を消耗した。
書いてるほうもかなり消耗したんじゃないかと予測。
主人公=ヘッセだとすると結局最後まで自己否定を怠らなかったからなあ。かなりエムい作品です。
そしてヘッセにしては生臭い話だった。女とセックスと阿片。
『車輪の下』『デミアン』の肉体を感じさせない雰囲気とはだいぶ違った。
『デミアン』で感じたような憧れを抱かせてはくれない。


自分の内面は二つではなく、無数の人格、性質によって形作られていること。
自分の目指す高みとはユーモアであったこと。
俗な楽しみ浸りきった上での結論であったこと。
『デミアン』を書いたときよりも歳をとったんだなあと思った。


ドイツ文学の授業でヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』をしつこくやらされたのを思い出した。ヘッセも同じことを言っていてなるほどここで繋がっているのか~と少しは役に立ったかも。ヘッセはもっとつっこんで本当の芸術は複製技術を通してもなお残るものがあるとしていたけど。

あと驚いたのは人間は増えすぎたから減らさねばという考え。
私も人ごみの中では自分も他人も大事にできない、大事にされないと常々思っていたから。
こういう状況で少子化は自然の成り行きだと思っていたから。
生まれてくる子供が大事にされないとわかっていて子供欲しいとは思えないだろうなーと。
ヘッセは自然のため、機械文明への批判のためで、しかもかなり切羽詰ったやり方で減らすことを考えていたけど。
私は私自身も少子化に加担することで実現させようと思う。
いいぞーいいぞー少子化。むしろ一子につき多夫多妻制とかどうよー。てなもんです。

なんでこんな話になってんだ。
最後に『車輪の下』でも『デミアン』でもこの『荒野のおおかみ』でも主人公に深く関わりを持つ人物は他者として登場してないんじゃないかと気になった。
まるで自分の心が作り出した幻覚でも見ているんじゃないかと思えてきて怖い。
分裂症のことも書かれていたし、実際にそうだったのかもしれない。ジョン・ナッシュみたいに。

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この記事へのコメント

こんにちは!病床で荒野のおおかみはきつそうですね・・・。でも、ヘッセの中では1番ドイツ文学らしい気がします。高橋健二先生の訳も好きです。主人公と他の登場人物との関係の解釈は納得してしまいました。『知と愛』(個人的に1番好きです!)とかまさに!!
就活は体力が吸い取られますよね。自分の生き方を見失わない程度に、思いつめないようにするといいかもしれません。ヘッセも定職にはつかなかったし(笑)意外と人間しぶとく生きてけるみたいです。ではお体にお気をつけて~!

72様へのレス

ヘッセが好きといってもまだ三作目の初心者だったりします。もっと初期と後期も読んでみたいなー。制覇するまで死ねないi-238
解説でいつも(ハイルナーもデミアンもヘルミーネも)ヘッセ自身が反映されているとなっていて、デミアンのラストでアレ?と思い、今回の分裂症でかなり納得しました。
何人もの登場人物が自分の半身であるというのはよくあるけど、ヘッセの場合主人公の理解者として登場する人物は実在する他者ではありえないとかなり自覚してやっているんだなーと。究極に孤独な作家なんだなあと改めて思いました。
ここまで徹底しているからこそ逆に勇気づけられるのかも。孤独道をゆく先人として。
就職できたらいいけど、自分らしくないことはやり続けることができないんですよね。あせりすぎて自分の根本を忘れないようにしよう。しぶとくしぶとく。ありがとうですi-179
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